知り合いの起業について思うこと
ある方面でお世話になった方が、約30年勤めた会社を早期退職され、ご自身で事業を始めるということを、facebookで知りました。
その方は50歳、このご時世に誰もが羨むような大規模で安定性のある職場なだけに、新しい門出を応援する気持ちよりも、まず驚きのほうが大きくて言葉を失いました。
どんなご理由か気になりましたが、以下のように丁寧に書かれていらっしゃいました。
人生には何度か節目がある、人生100年まで生きる時代になり、50歳は折り返し地点。
人生の後半、どうしたら社会に貢献できるか、何をしていくべきか自問自答を続け、第二の人生に向け、設計図作りと人脈構築を続けてきました。と。
起業に関しては、今までのお仕事で色々な方に出会い、生き生きしていると感じるのは必ずと言っていいほど一芸に秀でていて、そこから自分にとっての一芸は何かを考え続け、高校生のころから興味があり今まで続けてきたことに思い当たり、そこから事業を組み立てて行かれたとのこと。
必ず毎日同じ時間(早朝)に、Facebookを丁寧な言葉と美しい写真で更新されていて、マメな方だなあと思っていたのですが、今思えば、事業を意識されていたのだなあ。
私も息子を授かり今後の人生について考えるようになりました。私も仕事を辞めないで続けていたらきっとこんなに自分自身のことや社会のことを考えることはなかったと思います。
ある意味、第二の人生が始まったのかなと。
今は息子が私にくれた人生の自由時間なのかもしれません。いや、息子に振り回されてそんなに自由な時間はないですが。
自由時間というか、自分の未来を選び直すために立ち止まって考える時間、というほうがいいでしょうか。
少し話がそれますが、私出産したときに、助産師になりたいと思ったんです。
長い不妊治療で授かったこともあり、産後ハイもあったと思いますが、幸福感が半端ではなく、泣きまくって助産師さんにお礼いいまくってたんですね。
助産師さんも何件もお産かけもちしてるので忙しいでしょうに、私の話(ハイテンションにひたすらお礼を繰り返すのみ)をしっかりゆっくり優しく聞いてくれて、
「こちらこそこんなに素晴らしい瞬間に立ち会わせてくださってありがとうございます。助産師って本当に幸せな仕事だと改めて思いました。」とおっしゃられて。
年甲斐もなく本気で私も助産師になりたい!って思いました。
それから、助産師になるには?とか調べたりしたのですが、やはり難しく(当たり前)、現実を知るわけですが。
その時の強烈な気持ちの正体はなんだったのかと考えてみて、私が行き着いたのは
誰かの人生観を変えるほどの感動に立ち会える仕事をしたい
という答えでした。
それが何かという答えはまだ出ていません。
すぐには無理ですよね。今まで考えてこなかったことですから。
でも、とても大切なことだと思います。
本当はみんな考えなくちゃいけないのに、忙しい毎日に埋もれて先送りにしているだけ。
多分多くの人は、定年後にやっと考える時間ができるんでしょう。
専業主婦の孤独が辛くて、安易に、働きたい!なんでもいいから社会とつながり持ちたい!みたいな気持ちになることもありますが、そうではなく、しっかり、腰を据えて考えていきたいと思います。
もちろん、考えるだけじゃなくて、信念にそって、具体的に行動して、失敗して、分析して、また行動して。
50歳になるころには、第二の人生の設計図を作りたいです。
貴重な時間と機会をくれた息子に感謝です。
ありがとう。